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芸術

栃木市立美術館|栃木市|とちぎの美術館特集

2024年12月13日
とちぎの美術館特集

浮世絵師・喜多川歌麿をはじめ、市ゆかりの作家たちの作品を収蔵、栃木市立美術館。

 

美術館の概要

浮世絵師・喜多川歌麿をはじめ、明治以降に活躍した清水登之、田中一村、刑部人、鈴木賢二らの絵画や版画、二代飯塚鳳齋、飯塚琅玕斎らの竹工芸など、市ゆかりの作家たちの作品を収蔵しています。
これらの作品を収蔵品展で紹介するとともに、企画展を開催し国内外の優れた作家の作品を展覧します。

 

栃木市立美術館外観栃木市立美術館外観

 

 

栃木市立美術館は、隣接する栃木市立文学館とともに「ふるさと・ひと・ときを結び、未来をつくるミュージアム」をコンセプトとして、旧栃木市役所本庁舎跡地に建設され、令和4年11月3日に開館しました。

 

喜多川歌麿<女達磨図>喜多川歌麿≪女達磨図≫寛政2~5年(1790~1793)頃 栃木市立美術館

 

 

イベント

没後80年 清水登之

1887(明治20)年、栃木県下都賀郡国府村大塚(現在の栃木市大塚町)に生まれた清水登之は、20歳で単身渡米し、さまざまな労働で生活の糧を得ながら美術を学びました。1917(大正6)年にニューヨークに移り、アート・スチューデンツ・リーグでは指導を受けたアメリカ美術界の重鎮ジョン・スローンから高く評価されています。1924年にパリに移り、同地を拠点にヨーロッパ各地を旅し、哀歓にあふれた庶民の暮らしをユーモラスに描きました。

1927(昭和2)年1月、20年間に及んだ外国生活を終えて帰国、故郷栃木に生きる人々の暮らしや、急速に変化する東京近郊の風景と生活を描いています。1932年には中国に渡って上海事変を取材、その後、中国各地や東南アジアで戦争に取材した作品を数多く制作しました。それらの作品にはいわゆる戦争記録画だけでなく、戦火に追われる民衆を描いた大作なども含まれています。1945年、疎開中の栃木の生家で愛息育夫の戦死の報せを受け、その年の12月に急病のため生家で死去しました。

本展覧会では20世紀前半の日本、アメリカ、ヨーロッパ、アジアを舞台に活躍した画家の生涯と画業を約60点の作品により回顧します。また同一の主題による作品を複数制作していることに注目し、画家の日記等から判明する制作の事情を紹介します。

■展覧会名:没後80年 清水登之
・会期:令和7(2025)年1月11日(土)~3月20日(木・祝)
・観覧料:一般・大高生=800(640)円、中学生以下=無料※( )内は20名以上の団体料金
・展示作品数 約60点(予定)

 

清水登之≪水兵のいるカフェ≫清水登之≪水兵のいるカフェ≫1926(大正15/昭和1)年、東京都現代美術館

 

 

美術館情報《栃木市立美術館》

所在地:〒328-0016 栃木県栃木市入舟町7-26
電話:0282-25-5300
開館時間:9:30 - 17:00 ※入館は16:30まで
休館日:月曜日(月曜日が祝日の場合は開館し、火曜日休館)
祝日の翌日(祝日の翌日が土曜・日曜・祝日の場合は開館)
年末年始(12月29日〜1月3日)

※12月16日(月)から令和7年1月10日(金)まで休館

 

公式サイト