クライアントの課題解決にやりがい

現在の仕事内容を教えていただけますか？

営業職として、下野新聞に広告を掲載してくださる企業とやりとりすることが主な仕事です。新聞社の営業というと、新聞紙面に掲載する広告だけを扱っているイメージを持つ方も多いかもしれません。でも、現在の新聞社の業務は、紙面広告にとどまらず、Webサイトへのデジタル広告掲載やイベントの主催・協賛募集など、多岐にわたります。企画広告では、女性活躍に関する企画、例えば G7男女共同参画・女性活躍担当大臣会合2周年、国際女性デーなどを担当しています。本質的な役割は、企業の皆さんが抱えている課題、例えば「もっと多くの人に商品を知ってほしい」「採用活動に苦戦している」といった悩みをお聞きし、下野新聞社が持つさまざまな媒体や企画を組み合わせて解決のお手伝いをすることです。

どのようなときにやりがいを感じますか？

一番は、クライアントの課題をきちんと解決できたときです。提案した媒体を使っていただいた結果、「以前よりも採用応募者が増えた」「反響が大きかった」といったうれしい報告をいただけたときは、心からやりがいを感じます。そして、クライアントから「ありがとう」と感謝の言葉をいただけた瞬間は、この仕事をしていて本当に良かったなと思えますね。それが日々のモチベーションになっています。

企業の課題はどのように見つけるのですか？

特別な方法があるわけではなく、日頃のコミュニケーションの積み重ねが全てだと思っています。これまで新聞紙面広告を中心にお付き合いのあったお客様に「デジタルの活用はいかがですか？」と話を振ると、「実はWebサイトのアクセスが伸び悩んでいて…」と新しい課題が見えてくることがあります。大切なのは、お客様との信頼関係を築き、何でも話してもらえるような雰囲気をつくること。その関係性の中から、本当のニーズを探っていくことが多いですね。

職場の雰囲気や人間関係はいかがですか？

とても良い環境だと思います。私の所属している部署は若い世代が多くて活気がありますし、グループリーダーも若い女性なので、年齢が近い分、目標とすべき上司の姿がとても身近に感じられます。困ったことがあればいつでも相談に乗って優しく教えてくれる先輩や、何でもテキパキとこなす優秀な後輩もいて刺激になります。とても働きやすいですね。仕事終わりや休日に一緒に遊びに行くこともあり、プライベートでも仲が良いです。

オンもオフも全力で。働きやすさが、私らしさを支える

働きやすさを支える制度で、実際に活用しているものはありますか？

休暇を取りやすい雰囲気があり、気兼ねなく希望を出せるのが本当にありがたいです。私はライブに行くのが趣味なのですが、夕方から始まるライブなら、午後だけ休暇を取れば余裕で間に合います。半日単位で取得できる休暇制度はとても便利です。また、福利厚生の一つに、旅行やレジャーにかかった費用の一部を補助してくれる「保養費補助制度」があり、ライブのための遠征や友人との旅行の際に積極的に活用し、心身ともにリフレッシュしています。

キャリアアップやスキルアップについてはいかがですか？

会社が研修の機会を多く設けており、現在は、デジタルマーケティングに関する研修が毎週開催されています。私も同僚もマーケティング検定の資格を取得するために日々学習しています。今まであまり扱ってこなかった分野の知識を体系的に学ぶことができ、専門的な知識が身について、営業スキルをレベルアップさせる良い機会になっています。

研修で得た知識は、どのように業務に生かされていますか？

大きく変わったのは、提案の質です。研修でマーケティングの基礎知識を学んだことで、お客様との商談で専門用語が出てきても、会話の内容を深く理解できるようになりました。また、以前は「この商品はすごく良いですよ」というような、半ば感情論に頼った提案しかできなかったのですが、今は「このようなデータがあるので、この施策は効果を期待できます」と、根拠と具体性を持って提案できるようになりました。お客様からの信頼も高まったと感じます。

温かい人とのつながりが、栃木県の魅力

都会での生活と比較して、栃木で働くこと、暮らすことの良さはどのようなところにありますか？

よく「栃木は都会ではない」と言われますが、決して不便な場所ではありません。次世代型路面電車(LRT)や新幹線が通り、交通の便は非常に良いですし、今も開発が進む、発展の可能性に満ちた都市だと感じています。それでいて、豊かな自然や人の優しさ、温かいコミュニティーが身近にある。都会の利便性と地方の暮らしやすさ、その両方を享受できるのが、栃木で働き暮らすことの一番の魅力です。犬の散歩をしていると、見知らぬ方が「かわいい犬だね」と声をかけてくれます。都会ではなかなか経験できない人との距離感の近さ、心の温かさが栃木にはあります。大学で一度県外に出たからこそ、改めてその良さを感じますね。戻ってきて本当に良かったです。

最後に、これから就職活動に臨む学生の皆さんへメッセージをお願いします。

就職活動をしていると、「栃木県は仕事が少ないのでは？」「同じ職種でも仕事の幅が狭いのでは？」といった不安を感じることがあるかもしれません。でも、そのようなことはありません。県内には、大小さまざまな魅力的な企業がたくさんあります。大切なのは、先入観で判断するのではなく、しっかりと企業研究をして、自分に合った場所を見つけること。そうすれば、都会でなくても、やりたい仕事に挑戦し、自分らしく輝ける場所がきっと見つかるはずです。そして、どのような仕事であっても、その根底にあるのは人と人とのつながりだと思います。多くの人が関わり、そこにたくさんの思いや技術が結集して、初めて一つのサービスや商品が世の中に送り出される。私たちが作る新聞やイベントも同じです。誰かの役に立った時の達成感を、ぜひ皆さんにも味わってほしいですね。