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2025.3.14

人と人のつながり
それが優れたものづくりの礎になる

馬橋 利之(まばし としゆき)さん
栃木県出身|栃木県在住
県外体育系大学に進学後、都内で就職したのち、栃木県にUターン
日産自動車株式会社栃木工場
第三鋳造課

ものづくりに惹かれて自動車業界を目指した馬橋さん。日々、生産目標達成をはじめ、人材育成などにも尽力しています。ものづくりの会社だからこそ、人間力が大切だと語る馬橋さんに、この仕事で得たものやプライベートについて、お伺いしました。

ものづくりに携わりたい。その志を持って製造業へ

―現在の仕事内容を教えてください

私が所属している部署では、車のエンジン部品の一つであるシリンダーヘッドを製造しています。造られたものは次々に後の工程に流れていくのですが、私はその際に何か不具合がないかをチェックする外観検査を行ない、発生した不良部分を発見して、工程にフィードバックする業務に携わっています。私たちには日々、生産目標というものがあります。そのためにはどのような工夫が必要か、どうすればエラーを防げるかなどを日々考えながら作業に当たっています。外観検査の品質規格に対する判断には、経験に基づく知識と目視の技術が必要とされるため、難しい部分もありますが、経験を積むことによって自分自身の目視検査のスキルが向上し、今は「自分たちの工程では不具合を発生させない」というプライドを持って仕事をしています。

―日産自動車栃木工場に就職したきっかけは何でしょうか?

私は大学卒業後、一旦、都内の医薬品店舗販売業の企業に就職したのですが、自分はものづくりに向いているのではないかという思いがずっとありました。それが製造業に携わろうと思った動機です。日産自動車栃木工場は県内でも屈指の事業所で、教育制度や福利厚生が充実していて、将来設計をするにあたっても大きな安心ややりがいを得られると思い、就職を決めました。最初は期間従業員として勤め、後に試験を受けて合格し、現在は正社員として8年目になります。

ものづくりに携わりたい。その志を持って製造業へ

目標達成のためのプロセスで
人と人の力が結果を生み出す

―どのようなところに、やりがいを感じますか?

日産自動車栃木工場はGTRやフェアレディZ 、スカイラインなど、日産の中でもグレードの高い車種を造っています。車の1パーツだけを製造する工程であっても、自分が生産の一部に関われていることが嬉しく、それが仕事に対する誇りにもつながっていると感じます。また、日々の生産目標を達成するためのプロセスの中で、様々な人と意見交換しつつ、一つの目標に向けてチーム全員で頑張ることも、やりがいになっています。その結果が評価されるのと日々のモチベーションの向上になりますね。

―この仕事を通して得られたものは、どのようなことでしょうか?

製造業全般のベースになっているものに「QCストーリー」というものがあります。これは品質管理において問題を解決するための手順やプロセスを指すのですが、当社でも教育カリキュラムの一環としてこれを導入しています。「QCストーリー」は、ある課題に対してその原因を分析・検証し、改善に導くもので、業務外でも色々な場面で役立つことがあり、それを学べた経験は、自身にとって、とても意味のあることでした。公私を問わず、何かが壊れた時や問題が起きた時、「QCストーリー」に沿って考えていくと、自分で解決できてしまうことも意外に多いんですよ。

“目標達成のためのプロセスで人と人の力が結果を生み出す

大切なのは日々の創意工夫やコミュニケーション、そして人と向き合うこと

―仕事をする上で大切にしていることは、どのようなことですか?

この会社に入った当初、私は工場における仕事というものは単調になりがちなのではないかと思っていました。ですが、実際にはそうではなく、品質を保つためにはどうしたらよいかという創意工夫や、チーム間のコミュニケーションがとても大切で、決して単純作業の繰り返しではないのです。製造業と言っても、モノとばかり向き合うわけではありません。そこには必ず人が介在し、だからこそラインが動いていくということをしっかり理解し、モノではなく人と仕事をしているのだという意識を常に持っています。

―今後のビジョンを教えてください。

企業は大小に関わらず、時間と共に世代が交代していくものだと思います。人が入れ替わったとしても常に仕事のクオリティを保ち、職場を守るための人材というのが非常に大切で、そのために私自身が先輩方から学んだことを確実に自分のものにしながら、次の世代に伝えていくことが今後の自分の役割だと認識しています。年齢的にも中間層になってきたので、通常業務の他に人材育成にも携わりながら、仕事をしていきたいですね。

―日産自動車栃木工場が求めているのは、どのような人材でしょうか?

まずは前向きであることですね。自分の意見をきちんと持ち、それを相手に伝えるコミュニケーション力や、一つの目標に対してチームと共に努力する姿勢を持てることも大切な要素だと思います。時には意見がぶつかることもあるかもしれませんが、それをクリアして、ポジティブにとらえる姿勢を持っている人が向いているのではないでしょうか。

大切なのは日々の創意工夫やコミュニケーション、そして人と向き合うこと

多くの工程が合わさって一台の車が誕生する喜び

―休日はどのように過ごされていますか?

私は結婚していて、子供が3人います。一番上が今年、小学3年生、真ん中が小学1年生、一番下が1歳です。妻と共に子育て真っ最中ということもあり、休みの日は子どもと遊ぶことがメインになっています。妻も仕事をしているので、家事などは協力してやっています。大学の専攻が体育系で、栄養学を学んだこともあり、それを活かして週末は惣菜の作り置きをしたり、子供と一緒に料理をしたりもするんですよ。

多くの工程が合わさって一台の車が誕生する喜び

―栃木での暮らしはいかがですか?

今は職場近くの上三川町に住んでいます。時間がある時はできるだけ子供との時間を持ちたいという気持ちがあるので、家と職場が近いのはメリットだと感じています。また、どこへ行くにもアクセスがよく、のびのびと子育てできる環境も気に入っています。

―最後に、就活生へのメッセージをお願いします。

どの業界、業種も同じかもしれませんが、仕事とは結局、人と人のつながりなのだと思います。多くの人が関わり、そこにたくさんの技術があり、様々な工程を経ての「ものづくり」だからこそ、人間同士のつながりや力が必要です。それが合わさって一台の車ができる喜びを、ぜひ伝えたいですね。

会社の中間世代として、自身の業務のみならず、他部署への支援や人材育成など、様々な仕事に携わる馬橋さん。日々、創意工夫やコミュニケーションを図ることに心を配り、日産自動車が誇るハイグレード車種の製造に関わることにプライドを持って臨む一方で、家庭では家事育児を楽しむマイホームパパとしての素顔も。プライベートの充実が良い仕事につながっているように感じました。

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