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Column

『穴場のお花見スポット「宮の桜堤」(栃木市) 【マシュまろん】

宮の桜堤
県南の栃木市宮町にある
永野川沿いに続く
1.5キロの長い長い桜並木。

ここの桜の木は枝が長く、道を覆うように垂れているので
まるで桜で出来たトンネルのようになっている。
元々は地元の人しか訪れない穴場的スポットだったが、
ここ数年はSNSの影響もあってか遠くから足を運ぶ人もいるようで
歩いている最中も幾人かの人とすれ違う。

 

この並木はシートを広げお弁当を食べるような場所が無く
皆でワイワイと楽しむお花見には向かないが、
代わりにお散歩気分で静かに
ゆったりとした気持ちで満喫出来るのが魅力だ。

この日は晴天、春独特の柔らかな青空に
ほんのりと桃色がかった白い桜がよく映える。
訪れる人の顔も満開の花のように綻んでいる。

 

私はこの時期の空気感がとても好きだ。
まだ日陰は少し肌寒いが、
春風の運んでくるなんともいえない香りと
じんわりと体を温める日差しが
新しい季節の訪れを感じさせる。

 

見上げれば、手が届きそうな程に桜が近い。

ゴオッ
と時折強く吹く風に
桜の花びらがチラチラと舞う。

落ちてくる花びらを捕まえると
叶うのはなんだっだろうか…
恋?それとも願い事?
子供の頃
友人達と盛り上がった桜のおまじないを
ふと思い出し
花びらに手を伸ばしてみる。

 

花びらを捕まえるのはなかなかに難しく、
やっとの思いで捕まえた花びらは
透けるように薄く儚げで
すぐに風に吹かれては何処かへと飛んでいってしまった。

 

向こう岸の小学校から軽やかな音色が耳に届き
ふとそちらを見ると
枝の奥には
新緑をいまかいまかと待つ大きな山々が。

深呼吸をして
新しい春の空気を目一杯に吸い込み
これからやってくる新鮮な季節に
期待で胸を弾ませる。

臨時休業や営業時間の変更の可能性があります。お出かけの際は事前にご確認ください。

ライター

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