EN

知れば知るほど好きになる! 那須の魅力を全力で伝えたい

しんしんと降る雪が風に舞い、あたりに綿帽子をかぶせていきます……。2月の那須高原は目の覚めるような雪景色。避暑地としてにぎわう夏とは全く違った表情です。
「那須というと避暑地としての印象が強いと思いますが、1年を通して季節の楽しみがあります。今の時期は、温泉やスキーですね。寒い日の温泉は別天地ですよ」と話すのは、那須町観光協会の成澤さんと郡司さん。那須岳の麓、殺生石(※1)の近くに構える同協会にて、訪れる人に那須の旅をナビゲートしています。
温泉にちなんでふたりが案内してくれたのは、協会からほど近い場所にある「那須温泉(ゆぜん)神社」。遡ること飛鳥時代、茗荷沢の郡司が白鹿に矢を放ち、湯で傷を癒す鹿を発見したことが起源とされます。那須与一(※2)が奉納した鳥居があったり、松尾芭蕉が句を詠んだり、昭和天皇により植樹された松の木があったりと、まつわるエピソードや見どころも多数。古くから地域の人の生活に密着した場所であり、今も折に触れて地域の人が訪れます。
「ここから殺生石までは散歩コースになっています。春~秋は、つつじ吊橋や恋人の聖地(那須高原展望台)を組み合わせて巡るのがおすすめで、高原ならではの景観が満喫できます。また、初夏(2017年は5月28日)には殺生石で “御神火祭”が行われます。きつねの面をつけた松明行列が幻想的な1夜なんですよ」と、とめどなくおすすめ情報が出てきます。
観光協会の主な役割は観光客への情報提供ですが、ふたりが力を入れているのが“いかに些細な情報を拾い、きめ細かい対応をするか”です。ひと口に那須といっても、那須連山の自然や景観、山麓の温泉や史跡、裾野の酪農施設など楽しみどころが多彩で、季節によっても旬が違います。それらの情報を事細かに取り入れ、老若男女それぞれに沿った提案をするのがこだわりどころ。各所に足を運び、段差やスロープの有無などもチェックしているのだとか。
そうしてくまなく巡るうちに、那須への愛着はどんどん深まっています。「知れば知るほど魅力が見えてくるのが那須の底力」と口を揃えて話すふたり。だから、県外の人はもちろん県内の人にも通ってほしい場所だと言います。「クラフトフェアや夜の森さんぽ、御神火祭など、日程を絞ったイベントが充実しています。こまめに通える地元の人にも楽しんでほしいですね」と成澤さん。自身も頻繁に足を運び、那須ライフを満喫中です。
雄大な那須連峰を背景に、フィールドワークは続きます。

※1:殺生石
那須湯本温泉の源泉近くの史跡。辺りは硫化水素や砒素、亜硫酸ガスなどが噴出し、動物を死に至らしめることからその名がついたと言われる。九尾の狐が人々に災いをもたらす毒石となった伝説を持つ。

※2:那須与一
那須地方の豪族の子息で、源平合戦で源氏とともに戦った武将。

成澤 美奈子
なりさわ みなこ
那須塩原市在住。那須町の観光施設勤務で得た知識を生かせる那須観光協会の仕事に関心を持ち、就職。「明るく元気に」をモットーに、カメラ片手に町中を巡る日々を送る。最近のお気に入りスポットは矢の目ダム。
郡司 晴美
ぐんじ はるみ
那須塩原市在住。一時県外で暮らした経験が栃木県の魅力を見直すきっかけとなり、観光の仕事につながった。お気に入りは那須の彩り。「八幡のヤマツツジの迫力、姥ヶ平(うばがだいら)の鮮やかな紅葉は一見の価値ありです!」。
一覧に戻る